カ ト リ ッ ク 土 浦 教 会

マイケル・コールマン神父からのメッセージ NO.3 (2011.8)
牛久入管収容所について


牛久には、東日本入国管理事務所があります。 それは、オーバーステイの外国人の男女の収容施設です。 ビザを持っていない方、又は前に持っていてその有効期限が切れた方々の収容施設です。 何百人も入っています。長年日本で働いていた方もいれば、飛行場で捕まった方々もいます。 日本に滞在中罪を犯した人も少数いますが、大部分の方々はオーバーステイだけです。 前にも言ったように、長く日本で働いた方々がいます。彼らの言い分は、小さな町工場で低い賃金で 一生懸命働いて日本経済に貢献しました。刑務所に入れられるのではなく、勲章をもらうべきだと。

入っている方々は悩み事が多いです。外に奥さんと小さい子ども達を残している男性がたくさんいます。 奥さんは働くことができないので家族の生活は非常に苦しいです。また、健康上問題があっても、 この中では治療することができません。そして、自分の国に問題があって帰ることできない人は、 強制送還ということになっても大変困ります。この人たちは突然捕まるので、着の身着のままで、 お金も無く家族に連絡するすべもありません。1〜2年入っている方々のなかで、 一度も誰も面会の無い人もいます。友人や同僚、国にいる家族に連絡を取るためには テレフォンカードが必要です。何よりもテレフォンカードがほしいのです。

同じ部屋にいろいろの国の人がいます。共通語は日本語ですが、とてもストレスがたまります。 一日に45分だけ外で運動ができるので、男性はサッカーをします。 そのため、靴があると大変たすかります。

1年以上収容された方々で、仮放免が許される方がいます。仮放免には保証人が必要です。 保釈金は最近では30万円ぐらいです。保証人になる人も、なかなかいない状態です。 牛久から出るとき、条件として、働いてはいけないことになっています。大変な問題です。 住むところも無く、給料もありません。待っていた家族にとっては生活が楽になるわけではありません。 そして月に一回、品川の入国管理事務所に行き1か月分の仮滞在の許可申請の再手続きをしなければ なりません。または、再度収容される場合もあります。大きな不安とストレスです。

僕は、10年間にわたって毎週牛久に行っています。かれらに、聖書を教えたり、分かち合ったり、 一緒に祈ったり、悩み事を相談したり、励ましと勇気をあたえたり、また、外の家族に連絡をしたり、 弁護士や保証人をさがし、テレフォンカードをはじめ日用品・衣料品などを差し入れています。 どんなひとにでも宗教をこえて奉仕しております。

最後に、現在のところ100人以上の男性の面倒を見ております。 女性の方々の面倒は、女性が準備したほうがいいと思いますので、その方の募集をしております。 ご協力よろしくお願いいたします。

マタイの福音書25章には次のような言葉があります。 『・・・あなたがたは、わたしが飢えていたときに食べさせ、渇いているときに飲ませ、旅をしていたときに 宿を貸し、裸のときに着せ、病気のときに見舞い、牢屋にいたときに訪ねてくれたからである』。・・・ 『あなたがたによく言っておく。これらのわたしの兄弟、しかも最も小さな者の一人にしたのは、 わたしにしたのである』と言うであろう。


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