牛久には、東日本入国管理事務所があります。 それは、オーバーステイの外国人の男女の収容施設です。 ビザを持っていない方、又は前に持っていてその有効期限が切れた方々の収容施設です。 何百人も入っています。長年日本で働いていた方もいれば、飛行場で捕まった方々もいます。 日本に滞在中罪を犯した人も少数いますが、大部分の方々はオーバーステイだけです。 前にも言ったように、長く日本で働いた方々がいます。彼らの言い分は、小さな町工場で低い賃金で 一生懸命働いて日本経済に貢献しました。刑務所に入れられるのではなく、勲章をもらうべきだと。
入っている方々は悩み事が多いです。外に奥さんと小さい子ども達を残している男性がたくさんいます。 奥さんは働くことができないので家族の生活は非常に苦しいです。また、健康上問題があっても、 この中では治療することができません。そして、自分の国に問題があって帰ることできない人は、 強制送還ということになっても大変困ります。この人たちは突然捕まるので、着の身着のままで、 お金も無く家族に連絡するすべもありません。1〜2年入っている方々のなかで、 一度も誰も面会の無い人もいます。友人や同僚、国にいる家族に連絡を取るためには テレフォンカードが必要です。何よりもテレフォンカードがほしいのです。
同じ部屋にいろいろの国の人がいます。共通語は日本語ですが、とてもストレスがたまります。 一日に45分だけ外で運動ができるので、男性はサッカーをします。 そのため、靴があると大変たすかります。
1年以上収容された方々で、仮放免が許される方がいます。仮放免には保証人が必要です。 保釈金は最近では30万円ぐらいです。保証人になる人も、なかなかいない状態です。 牛久から出るとき、条件として、働いてはいけないことになっています。大変な問題です。 住むところも無く、給料もありません。待っていた家族にとっては生活が楽になるわけではありません。 そして月に一回、品川の入国管理事務所に行き1か月分の仮滞在の許可申請の再手続きをしなければ なりません。または、再度収容される場合もあります。大きな不安とストレスです。
僕は、10年間にわたって毎週牛久に行っています。かれらに、聖書を教えたり、分かち合ったり、 一緒に祈ったり、悩み事を相談したり、励ましと勇気をあたえたり、また、外の家族に連絡をしたり、 弁護士や保証人をさがし、テレフォンカードをはじめ日用品・衣料品などを差し入れています。 どんなひとにでも宗教をこえて奉仕しております。
最後に、現在のところ100人以上の男性の面倒を見ております。 女性の方々の面倒は、女性が準備したほうがいいと思いますので、その方の募集をしております。 ご協力よろしくお願いいたします。
マタイの福音書25章には次のような言葉があります。 『・・・あなたがたは、わたしが飢えていたときに食べさせ、渇いているときに飲ませ、旅をしていたときに 宿を貸し、裸のときに着せ、病気のときに見舞い、牢屋にいたときに訪ねてくれたからである』。・・・ 『あなたがたによく言っておく。これらのわたしの兄弟、しかも最も小さな者の一人にしたのは、 わたしにしたのである』と言うであろう。