カ ト リ ッ ク 土 浦 教 会

山田宣明神父からのメッセージ NO.4 (2006.12)
クリスマス


 こちらの教会の「マザーテレサ協労者会」の計らいで、先日、マザーテレサの修道会(神の愛の宣教者会)のシスター達3名が、 こちらを訪問して下さいました。 ここに到着しますと、先ず、聖堂で協労者会のメンバー達と一緒にお祈り下さいました。
 その時、シスターの一人が、正確なことばは覚えておりませんが、 「私たち人間が、こんなところには絶対神様はいらっしゃらないと思うところに、あなた(神様)がおいでになることを悟らせて下さい。」 という意味の祈りを捧げられました。 その祈りを聞いて、心の奥底から感動しました。 ひどく感動したのは、恐らく、その祈りが実際に生きているシスターの口から出たものだったからと思われます。
 或る意味で、クリスマスは、「私たち人間が、こんなところには絶対神様はいらっしゃらないと思うところに、神様がおいでになること」 を祝う日ではないかと思われます。 イエスが生まれた場所も宮殿ではなく、家畜小屋でした。 幼いイエスを抱いたマリアとヨセフは、難を避けるためにエジプトに逃れなければなりませんでした。 社会的に蔑視されていた羊飼い達に天使が現れました。 イエスの最後は、あの十字架の道と無惨な死でした。
 神様は、今も、私たちが嫌がる人々の中におられるのでしょう。 そう信じることは易しくはありません。 もし自分がその方だったらとは考えづらいことです。その方の身になって思うということも難しいことです。 でも、どんな人に向かっても「君が居てくれて僕は嬉しいよ」と言えたら、それ以上の幸せな人生はあり得ないと思われます。 そのためには、神様からの特別な光が光が必要なのでしょう。
 何はともあれ、クリスマスが温かさと喜びと平和な雰囲気をかもし出してくれるのは、 神は、どんな人をも宝物のように大切にして下さっているというメッセージのおかげでしょう。 せめてクリスマスには、誰に向かっても「おめでとう」と言うような心で過ごしたいものと思います。


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